Sunday, January 9, 2011

石上純也、建築の新しい大きさ

青木淳さんのエッセイからの抜粋。

。。。建築家は、造形を建築ととらえる人と、そこにある空気を建築ととらえる人に二分できる。建築は、もちろん物理的環境なので、形を持つし、素材も持つ。つまり造形物だ。でも、その造形をネガとすればそこにポジとしてある空気がある。ポジとネガはセットなので、どちらか一方だけというわけにはいかない。でも、見ている所の比重は、人によって違う。その比重によって、造形派と空気派に分かれる。。。

造形派と空気派。。。

建築は、基本的に三次元の空間を扱う。だから3次元のままでスタディした方が素直なはずなのだけれど、通常はそうしないで、2次元の平面図や断面図でスタディする。その間、僕達は、素材を持った3次元空間を扱っていることを忘れている。だからこそ、先に進める。そして先に進んでから、その方向の設計で、果たして求める幻に向っているかどうか、振り返って判断する。。。